地震が発生したら:火事
火事
大地震による火災が発生すると、消火することが非常に困難になります。 大地震での火災は一度に多数の箇所で発生し、消防車による消火活動は期待できません。 電気、水道といったインフラが停止するために、個人での消火もできません。 地震が発生した時は、自分の命の確保の次に火災の防止が重要です。
ブレーカ
東日本大震災での本震による火災のうち54%が電気関係による出火が原因でした。
ここでいう電気関係による出火には、地震の揺れに伴う電気機器からの出火と共に、停電が復旧したときに発生する火災も多く含まれています。
避難所に避難するする際には、部屋のブレーカを落として行きましょう。
地震発生で停電になった場合、不在の時に電気が回復する可能性があります。
地震による配線ショートや漏電により火災を防止するためにも、必ず停電時は家のブレーカをオフにしておきましょう。
消火器
地震が発生すると、水道が止まってしまう可能性があります。
そのような状態で火災が発生すると、火を消す手段は消火器しかありません。
できるだけ、初期段階で消火できるように、近くにある、消火器の設置場所を確認しておきましょう。
地震発生直後、戸建ての家で火災が発生し、消火器が設置されていない場合、近くの集合住宅がないかを確認しましょう。
集合住宅には消火器が設置されていることが多いため、その消火器を利用します。
大地震発生時は消防隊の助けは期待できません。できる限り初期段階で火を消し止めなければ大規模火災の可能性が高くなります。
マンションでの火災
マンションで火災が発生すると、火災を起こした部屋だけの問題ではなくなります。
マンションはコンクリートで出来ているので、火災になりにくいとは言え、地震により消火できない場合は他の部屋への延焼が考えられます。
又、消防による消火活動ができたとしても、消火の際の水により階下の部屋への影響は避けられません。
外壁への延焼があった場合は、共用部分の火災となり、その修繕は管理組合での補償となり、手続きが大変となります。
地震の場合でも火事を起こさない事が一番重要です。