地震に備えて:ガス
ガス
インフラとしてのガスも大地震が発生すると、使えなくなります。特にガスは安全面重視の為、復旧が遅くなります。 阪神大震災の時は、水道と同様に1か月以上使えなかった覚えがあります。 ガスが止まって困るのがシャワー、お風呂が使えなくなることです。シャワー、お風呂は大量の水とガスが必要です。
ガス栓
震度5強以上の地震が発生した場合、ガスメータ(マイコンメータ)に付けられているセンサが揺れを検知し、自動的にガスを遮断します。 又、特に揺れが激しい地域は、ガス会社がブロック単位でガスの供給を停止します。 ガスメータが、ガスを遮断するとガスメータの赤ランプが点滅した状態になります。 地震の揺れが収まり、ガスの供給が継続、もしくは再開された状態で、家庭内のガスを復帰させるためには、復帰手順に従いガスを復帰させます。 設置されているガスメータで復帰手順が異なる場合があります。 ガスメータの復帰手順は、ガスメータの取り扱い説明書、又は、各ガス会社のホームページに説明があります。
カセットコンロ
IH卓上コンロやホットプレートは便利ですが、地震による停電時には役にたちません。 熱エネルギーとして電力から変換する場合、非常に大きな電力が必要となります。 バッテリ(蓄電池)を使用する場合は大容量のバッテリが必要となります。 ガスや電気といったインフラが止まった時に、役に立つ調理器具がカセットコンロです。 カセットボンベであれば、1缶で25℃の水なら10L程度を沸騰させることができます。
一週間、停電が続き、カセットコンロでお湯を沸かしたり、非常食を作ることを想定した場合の、カセットボンベの本数を岩谷産業株式会社が試算しています。
『Q17 災害に備えて、どのくらい備蓄したらよいですか。』
この試算によると、必要なカセットボンベの数は
秋~冬~春を想定した気温10℃で大人2人が1週間カセットコンロを使用する場合で9.1本、
春~夏~秋を想定した気温25℃の場合は6.3本となっています。
鍋や焼き肉等の普段使いでカセットコンロを使用し、カセットボンベを6~10本程度常備しておけば、大地震でのインフラ停止にも対応可能です。