地震に備えて:トイレの確保
トイレの確保
大地震発生時、水道の次に困るのがトイレの問題です
ここで大地震の目安は震度5以上の揺れを観測した地震となります。
震度5以上の地震が発生した時は、マンション等の共同住宅では、大地震発生直後は水を流さないほうがよいとされています。
地震によって、建物の排水管が損傷している場合、上層の階では問題なく流れても、下層の階では損傷個所から水漏れが発生したり、パイプが詰まったりして建物全体の排水管が使えなくなる可能性があるからです。
地震の揺れが落ち着いてマンション全体の点検を行ってからトイレを使用するのが正しい方法です。
震災後、配水管などの確認前に上の階の人がトイレの水を流したことで階下の住人が水漏れ等で被害を被った場合、不法行為による過失が認定されることもあります。 そうなった場合、階下の住人から損害賠償の請求や訴訟を起こされる可能性もあります。 そのような事態にならない為にも管理組合やマンションオーナーが正しい方法を認識して住人に徹底する必要があります。
公衆トイレ
それでは、トイレが使えないとなるとどうすればいいのでしょうか。 まず、考えられるのが、公衆トイレや災害用仮設トイレです。 大地震を想定して、近くに公衆トイレがあるか確認しておきましょう。
非常用トイレ
近くに公衆トイレがない場合は自分で処理するしかありません。 又、マンションなどの高層階に住んでいる方は、特に大きな問題となります。 電気が止まり、エレベータが使えない状態でトイレの度に階段を往復しないといけなくなります。 水や食料は備蓄ができますが、トイレはそうはいきません。 そのような場合に備えて、非常用トイレを用意しておきましょう。