地震に備えて:太陽電池+蓄電池
太陽電池+蓄電池(ポータブル電源)
大型のソーラパネルとパワーコンディショナーがあれば、太陽の光を電気エネルギーの変換し、家庭内の電気製品を使用することができます。
しかし、雨の日や夜は当然発電をすることができません。
余剰電力の買い取り価格の引き下げの為、ソーラパネルで発電した電力を蓄電池に蓄え、家庭内で消費するといった考え方をする人も増えてきています。
又、太陽電池と電気自動車を組み合わせることで日中発電した電力を電気自動車のバッテリに蓄えることが可能です。
しかし、ソーラーパネルの普及率は、住宅総数の約3%(総務省平成26年全国消費実態調査より計算)程度であり、大地震発生時、太陽電池による恩恵を受けることができる人はごく少数です。
賃貸マンション、アパート住まいの為、ソーラパネルを設置できないといった理由や大規模なソーラーパネルの設置は経済的に困難という場合は、小型蓄電池と簡易型のソーラパネルの組み合わせがお勧めです。
キャンプや登山で使える50W~100W程度の小型のソーラパネルとリチウムイオン電池を搭載した小型蓄電地を組み合わせると、災害発生時の停電でも、最低限の電力をまかなうことができます。
ソーラパネル
ソーラパネルで発電できる電力はパネルの面積と発電効率の二つの要素に依存します。 ソーラパネルの面積が大きくなればなるほど多くの電力を発電できますし、同じ太陽の明るさでも効率が高いほど多くの電力を発電できます。 50W~100W程度のポータブル(モバイル)ソーラーパネルがあると、地震による停電時にも十分活用できます。 常時設置して使用しないのであれば、折り畳みができるものがお勧めです。
蓄電池(ポータブル電源)
ソーラパネルがあれば、停電時でも、スマホやノートパソコンの充電ができるようになります。 但し、ソーラパネルが使えるのは太陽が出ている日中のみであり、使える電気機器もスマホやノートパソコン等のDC(直流電源)で動作するものだけとなります。 蓄電池(ポータブル電源)があれば、日中発電した電気を貯めておき、いつでも好きな時に使うことができます。 又インバータ付きのものであれば、DC(直流電源)からAC(交流)100Vに変換できるため、コンセントにさして使う電気機器も蓄電池(ポータブル電源)で使うことが可能となります。
蓄電池(ポータブル電源)の電力使用
電気ポットで水を沸かすとなると、400Whの蓄電池がフルに充電された状態からでも4L程度しか水を沸かすことができません。 熱源として使用するのであれば、カセットコンロとカセットボンベの組み合わせのほうが重宝します。 蓄電池による電気は消費電力の少ないスマホやラジオ、LED照明の電力として使用するのが効率的です。 又蓄電池(ポータブル電源)に搭載されるインバータの出力は150W~300W程度であまり大きくありません。 この為、消費電力の大きい電気ポットや炊飯器は使えない物が多いです。